FXや仮想通貨の有名なチャートパターンの1つに、三尊(さんぞん)と逆三尊(ぎゃくさんぞん)と呼ばれるチャートパターンがあります。三尊・逆三尊は、天井圏や底値圏で発生しやすいチャートパターンで、日足のような長期足でも、短期足でも発生することが多い、とても重要なチャートパターンです。このページでは、三尊と逆三尊について、エントリー方法、利益確定ライン、損切りラインを含めて詳しく解説します。
FXにおける三尊とは(別名:ヘッドアンドショルダー)
(画像1)ヘッド&ショルダー
FXにおける三尊とは、天井圏で発生しやすいチャートパターン。別名、ヘッド&ショルダー(head & shoulders)と呼びます。
3つの高値があり、2番目に発生する高値が最も高いレートになるのが特徴。「1番目の高値と2番目の高値の間の安値」と「2番目の高値と3番目の高値の間の安値」を結んだ直線をネックラインと呼びます。ネックラインは水平線の場合と、斜めに引く場合があります。斜めに引く場合は、右肩上がりになりやすい傾向があります。
三尊(ヘッドアンドショルダー)のエントリー
三尊(ヘッド&ショルダー)は、ネックラインをブレイクダウン(下に突破)した時に、ショート(売り)のエントリーをします。もしくは、ブレイクダウン後に反発し、ネックラインのレジスタンス試しをした後にショート(売り)のエントリーをします。当サイトでは、画像1のAの値動きを想定した前者のエントリーを推奨しています。
三尊(ヘッドアンドショルダー)の利益確定ライン
「三尊(ヘッド&ショルダー)の最高値である、画像1のHからネックラインの値幅」と同じ値幅だけ、ネックラインから安いレートが、三尊の利益確定ラインになります。
三尊(ヘッドアンドショルダー)の損切りライン
三尊(ヘッド&ショルダー)の損切りラインは2種類あります。1つ目の損切りラインは、三尊の3つ目の高値を超えた位置になります。画像1で言えば、「S/L①(損切り)」と書かれたレートです。当サイトでは、この損切りラインを推奨しますが、後ほど説明する通り、ストップ狩り(損切りラインを跨ぐ値動きのこと)が発生する場合がありますので注意が必要です。
2つ目の損切りラインは、三尊の一番高値を超えた位置になります。画像1で言えば、「S/L②(損切り)」と書かれたレートです。
三尊(さんぞん)という名の由来
(画像2)飯高観音 釈迦三尊像(PhotoAC・作者HiC様)
三尊という名は、三尊像が由来になっています。三尊のチャートパターンは、1番目と3番目の高値よりも、2番目に発生した高値の方がレートが高いのが特徴です。中央の仏像の背丈が高く、左右の仏像の背丈が低いという、三尊像の見た目と似ていることから、三尊と呼ばれるようになりました。
別名ヘッドアンドショルダーという名の由来
人間は、両肩よりも頭の方が高い位置にあります。頭は英語でHead、肩はShoulderです。三尊の見た目が、人間の頭と肩に似ていることから、ヘッド&ショルダーと呼ばれるようになりました。頭文字だけ取って、H&Sというように記載することも多いです。
三尊(ヘッドアンドショルダー)のFXトパターン形成メカニズム
(画像3)上昇トレンド中
画像3をご覧ください。B→D→Fに高値が切り上がり、A→C→Eに安値が切り上がっているので、上昇トレンド中だということが分かります。
(画像4)買い支えられている状況
この後、画像4の値動きになりました。高値Dを上に突破したFの波動の起点がEなので、Eはダウ理論における押し安値であることが分かります。この押し安値は、買い勢力が強いため、Eと同じレートであるGは買い支えられます。
(画像5)高値更新をしようとする値動き
画像4では上昇トレンド継続中だったため、Fの高値更新をしようとしました。しかし、画像5において、Hまでしか上昇できず、高値Fは超えられなかったのです。
(画像6)押し安値にレートが到達した状態
画像6をご覧ください。HがFの高値を超えられなかったことにより、レートが下落してきました。しかし、押し安値であるEのレートは、買い支えがあるレートなので、Eより上の価格帯は上昇トレンド継続です。
(画像7)三尊形成メカニズム
画像7のIのレートにおいて、下落せずに上昇すれば上昇トレンド継続、Eのサポートをブレイクダウン(下抜け)すればトレンド転換になり、このトレンド転換こそが、三尊(ヘッド&ショルダー)になるのです。
実際のFXチャートにおける三尊(ヘッドアンドショルダー)
(画像8)ポンド円の月足チャート(1988年~2013年)
画像8は、ポンド円の月足チャートです。1992年まで形成していたサポートをブレイクダウン(下抜け)し、A→B→C→Dという値動きをつけました。1993年以降で考えれば、AからCに安値が切り上がり、BからDに高値が切り上がったことが分かります。
(画像9)ポンド円の週足チャート(1995年~2009年)
画像9をご覧ください。ポンド円は、D付近で、Bと同じレートに到達しましたが、レジスタンスとして機能するため、反発して下落しました。その下落後のレートがXです。そして、Xを起点とし、Bと同じレートをブレイクアウト(上抜け)し、Dというレートをつけました。
(画像10)ポンド円の日足チャート(2004年~2009年)
画像10をご覧ください。ポンド円は、日足で考えれば、Xより上のレート帯ではDの高値を更新すると考えています。理由としては、「1998年の高値Bと同じレート」を上抜けする起点となったレートが、Xだからです。従って、画像10で青色で囲った部分は、買い目線のトレーダーが多かったと考えられます。
(画像11)ポンド円の日足チャート(2004年~2009年)
結果として、Xのレートをブレイクダウンしました。すなわち、三尊(ヘッド&ショルダー)形成を意味します。画像11をご覧ください。G(Xのレートと同じ)をブレイクダウンすることで、トレンド転換が起こりました。D→Fへの高値切り下げ、E→Gの下割れ による安値切り下げが発生したからです。Xのレートがネックラインとなり、この三尊のT/P(利益確定ライン)が、Hのレートになったのです。
ネックラインが斜めの状態の三尊(ヘッドアンドショルダー)
(画像12)ポンド円の日足チャート(2006年~2007年)
三尊(ヘッド&ショルダー)のネックラインは、水平線だけでなく、斜線として引くこともできます。斜線として三尊のネックラインを引く場合は右肩上がりになることが多く、右肩上がりのネックラインの場合は、ネックラインのブレイクダウン後に、プラットフォームと呼ばれる揉み合いの値動きを取る場合が多いです。
斜めネックラインを持つ三尊(ヘッドアンドショルダー)の利益確定ライン
ネックラインが斜線の場合、三尊の利益確定ラインは複数のパターンがあります。
斜めネックラインの三尊の利益確定ラインその1
(画像13)斜めネックラインの三尊の利益確定ラインその1
右肩上がりのネックラインの場合、「最高値更新を作った起点~三尊の最高値までの値幅」と同じ値幅だけ「最高値更新を作った起点よりも安いレート」が利益確定ラインになります。右肩下がりのネックラインの場合、「最高値の直後にネックラインと交差したレート~三尊の最高値までの値幅」と同じ値幅だけ「最高値の直後にネックラインと交差したレートよりも安いレート」が利益確定ラインになります。画像13で言えば、「CD間の値幅と同じだけ、Cよりも安いレート」が利益確定ラインその1になります。
斜めネックラインの三尊の利益確定ラインその2
(画像14)斜めネックラインの三尊の利益確定ラインその2
主に長期足の場合、三尊のネックラインを斜線で引くと、そのネックラインを下抜けしているローソク足のヒゲが生じています。「三尊の最高値~ネックラインを下抜けしているヒゲ先端までの値幅」と同じ値幅だけ「ネックラインを下抜けしているヒゲ先端よりも安いレート」が、三尊の利益確定ラインその2になります。
斜めネックラインの三尊の利益確定ラインその3
(画像15)斜めネックラインの三尊の利益確定ラインその3
右肩上がりのネックラインの場合は、「三尊形成の開始レート~三尊の最高値までの値幅」と同じ値幅だけ「三尊形成が始まったレートよりも安いレート」が利益確定ラインになります。右肩下がりのネックラインの場合、「三尊確定を意味するブレイクダウンが生じたレート~三尊の最高値までの値幅」と同じ値幅だけ「ブレイクダウンが生じたレートよりも安いレート」が利益確定ラインになります。画像15で言えば、「AD間の値幅と同じだけ、Aよりも安いレート」が利益確定ラインその3になります。
三尊(ヘッドアンドショルダー)に2種類の損切りラインがある理由
(画像16)損切りラインが2つある理由
画像1で、三尊の損切りラインは2種類あるとお伝えしました。三尊の3つ目の高値を超えたレートを意味するS/L①(損切りライン①)と、三尊の最高値を超えたレートを意味するS/L②(損切りライン②)です。
画像1において、ネックラインが水平線であると考え、三尊を根拠としてショート(売り)をエントリーしたとしましょう。しかし、その値動きが、三尊形成途中の値動きである場合があり、画像16のような斜めネックラインを形成する場合があります。その場合、S/L①のストップ狩りを行ってから下落する値動きを取るため、そのストップ狩りを回避するための損切りラインが、S/L②になるのです。
FXにおける逆三尊とは(別名:リバースヘッドアンドショルダー)
(画像17)リバースヘッド&ショルダー
FXにおける逆三尊とは、底値圏で発生しやすいチャートパターン。別名、リバースヘッド&ショルダー(Reverse head & shoulders)と呼びます。三尊の上下逆パターンなので逆三尊と呼び、ヘッド&ショルダーをひっくり返したチャートパターンなので、リバースヘッド&ショルダーと呼びます。
3つの安値があり、2番目に発生する安値が最も低いレートになるのが特徴。「1番目の安値と2番目の安値の間の高値」と「2番目の安値と3番目の安値の間の高値」を結んだ直線をネックラインと呼びます。ネックラインは水平線の場合と、斜めに引く場合があります。斜めに引く場合は、右肩下がりになりやすい傾向があります。
逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)のエントリー
逆三尊(リバースヘッド&ショルダー)は、ネックラインをブレイクアウト(上抜け)した時に、ロング(買い)のエントリーをします。もしくは、ブレイクアウト後に反発し、ネックラインのサポート試しをした後にロング(買い)のエントリーをします。
逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)の利益確定ライン
「逆三尊(リバースヘッド&ショルダー)の最安値である、画像17のHからネックラインの値幅」と同じ値幅だけ、ネックラインから高いレートが、逆三尊の利益確定ラインになります。
逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)の損切りライン
逆三尊(リバースヘッド&ショルダー)の損切りラインは2種類あります。1つ目の損切りラインは、逆三尊の3つ目の安値を下に割り込んだ位置になります。画像17で言えば、「S/L①(損切り)」と書かれたレートです。当サイトでは、この損切りラインを推奨しますが、斜めネックライン形成時のストップ狩り(損切りラインを跨ぐ値動きのこと)が発生する場合がありますので注意が必要です。
2つ目の損切りラインは、逆三尊の一番安値を下に割り込んだ位置になります。画像17で言えば、「S/L②(損切り)」と書かれたレートです。
逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)に2種類の損切りラインがある理由
(画像18)損切りラインが2つある理由
画像17で、逆三尊の損切りラインは2種類あるとお伝えしました。逆三尊の3つ目の安値を下回るレートを意味するS/L①(損切りライン①)と、逆三尊の最安値を下回るレートを意味するS/L②(損切りライン②)です。
画像17において、ネックラインが水平線であると考え、逆三尊を根拠としてロング(買い)をエントリーしたとしましょう。しかし、その値動きが、逆三尊形成途中の値動きである場合があり、画像18のような斜めネックラインを形成する場合があります。その場合、S/L①のストップ狩りを行ってから上昇する値動きを取るため、そのストップ狩りを回避するための損切りラインが、S/L②になるのです。
逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)のFXチャートパターン形成メカニズム
(画像19)下降トレンド中
画像19をご覧ください。B→D→Fに安値が切り下がり、A→C→Eに高値が切り下がっているので、下降トレンド中だということが分かります。
(画像20)上値を押さえつけられる状況
この後、画像20の値動きになりました。安値Dを下に突破したFの波動の起点がEなので、Eはダウ理論における戻り高値であることが分かります。この戻り高値は、売り勢力が強いため、Eと同じレートであるGは上値を押さえつけられます。
(画像21)安値更新をしようとする値動き
画像21では下降トレンド継続中だったため、Fの安値更新をしようとしました。しかし、画像21において、Hまでしか下落できず、安値Fは下抜けできなかったのです。
(画像22)戻り高値にレートが到達した状態
画像22をご覧ください。HがFの安値を下抜けできなかったことにより、レートが上昇してきました。しかし、戻り高値であるEのレートは、売り圧力が強いレートなので、Eより下の価格帯は下降トレンド継続です。
(画像23)逆三尊形成メカニズム
画像23のIのレートにおいて、上昇せずに下落すれば下降トレンド継続、Eのレジスタンスをブレイクアウト(上抜け)すればトレンド転換になり、このトレンド転換こそが、逆三尊(リバースヘッド&ショルダー)になるのです。
実際のFXチャートにおける逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)
(画像24)BTC/USDTの日足チャート(2021年~2023年)
画像24の仮想通貨のビットコインのチャートです。A・C・E・Gのレートがネックラインで、B・D・Fという3つの安値があるので、逆三尊(リバースヘッド&ショルダー)ということが分かります。画像24において、オレンジ色の四角形部分では、下落だと考えていたトレーダーもまだ多かった中で、D→Fに安値が切り上がり、Gをブレイクアウトしたことで、高値も切り上がり、トレンド転換が起こりました。T/P(利益確定ライン)はHのレートで、きれいに到達しています。
FXにおいて三尊や逆三尊が成立する前にエントリーする手法
三尊(ヘッド&ショルダー)や逆三尊(リバースヘッド&ショルダー)は、リスク:リワードが良くないのが欠点です。このリスク:リワードの比率を良くする手法を紹介します。
天井圏における三尊のFXエントリー手法
(画像25)ヘッド&ショルダー形成中のエントリー手法
画像25の黄色の四角形で囲んだポイントで、以下の理由を複合的に考慮し、ショート(売り)のエントリーをすると、リスク:リワードが良くなります。
画像25のHのレートが、上位足のレジスタンスである場合、三尊成立の可能性が高まります。
上位足が下降トレンド中の場合、三尊成立の可能性が高まります。
下位足から順番に下降トレンドに変わってきている場合、三尊成立の可能性が高まります。下位足のインジケーターのRSIの数値が70付近などの理由により、下位足の上値余地が少ない場合、三尊成立の可能性は少し高まります。
弱気なローソク足の形状が確認された場合、三尊成立の可能性が少し高まります。
現在のレートが、20EMAから乖離している場合、三尊成立の可能性が少し高まります。
画像25において、現在のレートが、1番目の高値Sより低い場合、三尊成立の可能性が少しだけ上がります。
底値圏における逆三尊のFXエントリー手法
(画像26)リバースヘッド&ショルダー形成中のエントリー手法
画像26の黄色の四角形で囲んだポイントで、以下の理由を複合的に考慮し、ロング(買い)のエントリーをすると、リスク:リワードが良くなります。
画像26のHのレートが、上位足のサポートラインである場合、逆三尊成立の可能性が高まります。
上位足が上昇トレンド中の場合、逆三尊成立の可能性が高まります。
下位足から順番に上昇トレンドに変わってきている場合、逆三尊成立の可能性が高まります。下位足のインジケーターのRSIの数値が30付近などの理由により、下位足の下値余地が少ない場合、逆三尊成立の可能性は少し高まります。
強気なローソク足の形状が確認された場合、逆三尊成立の可能性が少し高まります。
現在のレートが、20EMAから乖離している場合、逆三尊成立の可能性が少し高まります。
画像26において、現在のレートが、1番目の安値Sより高い場合、逆三尊成立の可能性が少しだけ上がります。
フラクタル構造を使えば、三尊・逆三尊の出現予測ができる
自然界には、自然相似性という性質を有した、フラクタル構造と呼ばれる構造があります。図形の一部を切り取った時に、図形全体の形状が出現する現象を指します。FXのチャートパターンにおいてもフラクタル構造は頻繁に発生し、三尊・逆三尊のチャートパターンでもフラクタル構造は出現します。
(画像27)BTC/USDTの4時間足チャート(2023年10月~12月)
画像27は、仮想通貨のビットコインの4時間足のチャートです。A~Gの値動きが逆三尊を形成しており、T/P(利益確定ライン)にも到達していることが分かります。
(画像28)BTC/USDTの日足チャート(2021年~2023年)
画像27のチャートを日足に変えてみましょう。すると画像28のチャートになります。画像27は、画像28の黒枠で囲った部分、つまり底値での値動きでした。
(画像29)BTC/USDTの日足での逆三尊
画像28に分かりやすく記号やラインを入れたチャートが、画像29になります。画像29でも逆三尊が発生していることが分かります。画像27の逆三尊も、画像28の逆三尊も、2回目に発生しているSの下落が弱いという特徴があり、このビットコインのチャートは、フラクタル構造をしていることが分かります。つまり、画像29のオレンジ色で囲った部分において、フラクタル構造を根拠として、値動きの予測ができるのです。
三尊・逆三尊の否定という考え方
三尊・逆三尊の否定という考え方は、非常に重要です。一部のFXトレーダーしか注視していない部分になりますが、この否定の考え方を身につけると、トレード精度は飛躍的に上がります。
三尊(ヘッドアンドショルダー)の否定
三尊の否定とは、三尊を形成しようとするが、成立せずに三尊の最高値Hを上抜けする場合を指します。この場合、本来の三尊と同じ値幅だけ、レートは上昇します。また、ネックライン候補だったレートは、強いサポートラインになります。
(画像30)ヘッド&ショルダーの否定
上昇トレンド中に、天井圏で三尊を形成しようとした状態が、画像30です。しかし、三尊が形成されずに、H候補のレートを上抜けしました。上位足では上昇トレンド中のため、これは押し目という扱いになります。
(画像31)ダブルボトム形成
下降トレンド中に、三尊を形成しようとした状態が、画像31です。しかし、三尊が形成されずに、H候補のレートを上抜けしました。この場合、少し形は歪ですが、ダブルボトムが形成されたことを意味します。
(画像32)ヘッド&ショルダー否定のエントリー
三尊の否定は、画像32の右側のSを上抜けしたタイミングで、ロング(買い)のエントリーをすると、リスク:リワードが良いトレードができます。
逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)の否定
逆三尊の否定とは、逆三尊を形成しようとするが、成立せずに逆三尊の最安値Hを下抜けする場合を指します。この場合、本来の逆三尊と同じ値幅だけ、レートは下落します。また、ネックライン候補だったレートは、強いレジスタンスになります。
(画像33)リバースヘッド&ショルダーの否定
下降トレンド中に、底値圏で逆三尊を形成しようとした状態が、画像33です。しかし、逆三尊が形成されずに、H候補のレートを下抜けしました。上位足では下降トレンド中のため、これは押し目という扱いになります。
(画像34)ダブルトップ形成
上昇トレンド中に、逆三尊を形成しようとした状態が、画像34です。しかし、逆三尊が形成されずに、H候補のレートを下抜けしました。この場合、少し形は歪ですが、ダブルトップが形成されたことを意味します。
(画像35)リバースヘッド&ショルダー否定のエントリー
逆三尊の否定は、画像35の右側のSを下抜けしたタイミングで、ショート(売り)のエントリーをすると、リスク:リワードが良いトレードができます。
三尊・逆三尊に関するFXの動画
youtubeチャンネル でもチャートパターンに関する動画を公開もしています。
三尊・逆三尊以外のFXチャートパターン一覧
FXで使えるチャートパターン一覧を学びたい場合は、以下をご覧ください。
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