FXで使うインジケーターの1つに、HeikenAshiと呼ばれるものがあります。このHeikenAshiはマイナーなテクニカル指標ですが、FX初心者の頃においては、直感的にチャートを見ることができるようになるため、悪いものではありません。今回は、Heiken Ashiについて解説します。
Heiken Ashiとは
(画像1)HeikenAshiというインジケーター
Heiken Ashiとは、FXのプラットフォームであるMT4(MetaTrader4)にデフォルトで搭載されているインジケーターの1つ。インジケーターが格納されている箇所については、画像1をご覧ください。
Heiken Ashiは、FXや仮想通貨のチャートにおいて、値動きの強弱を直感的に視える化したテクニカル指標です。私の認識では、Heiken Ashiはメジャーなテクニカル指標ではありませんが、愛用しているトレーダーは少なくないため、使い方によっては分かりやすいテクニカル指標だと考えれます。
Heiken Ashiのパラメーター
(画像2)Heiken Ashiのパラメーター
FXや仮想通貨のトレードに使うインジケーターの多くは、パラメーターを自分好みに設定することができます。
MT4におけるHeiken Ashiについても、パラメーター設定が可能です。但し、Heiken Ashiのパラメーターは、色の表示に関するものだけなので、デフォルトの設定のまま使用しても問題ありません。
以下が、パラメーターの設定できる項目です。また、Heiken Ashiを表示する時間足の設定等もできます。
- Shadow of bear candlestick
- Shadow of bull candlestick
- Bear candlestick body
- Bull candlestick body
HeikenAshiの使い方
FXや仮想通貨のチャートは、通常はローソク足で表示されています。その際、陽線の本数や陰線の本数によって何となく値動きの強弱は分かりますが、明確とは言えません。
しかし、HeikenAshiを使うと、チャートの値動きの強弱を直感的に視覚化することが可能です。
通常のチャートの場合
(画像3)通常チャート
画像3をご覧ください。これは、陽線と陰線で表示した一般的なチャートです。
背景が黒色のチャートに、緑色の枠のローソク足と、白色ベタ塗りのローソク足が表示されています。緑色の枠のローソク足が陽線、白色ベタ塗りのローソク足が陰線を意味します。
画像3のチャートを見ると、2023年12月7日(チャート内の最後の下落時)こそ陰線が目立ちますが、それ以外は陽線が多そうに見えるのではないでしょうか。それを踏まえて、HeikenAshiを表示したチャートを見てみましょう。
HeikenAshiを表示したチャートの場合
(画像4)HeikenAshiを表示したチャート画像
画像3のチャートにHeikenAshiを表示させると、画像4になります。白色部分が上昇が強く、赤色部分が下落が強いという意味なのですが、このように見ると一目瞭然です。
2023年11月27日~12月6日(最後の暴落前の緩やかな下落時)に注目してみましょう。画像3だと、陽線と陰線が半々か、人によっては陽線の方が多そうに見えるのではないでしょうか。それに対して画像4の場合は、誰が見ても赤色部分が非常に目立つと答えるでしょう。
このように、HeikenAshiは、FX初心者でも簡単にチャートの強弱が判断できるインジケーターなのです。
FXや仮想通貨のトレードでHeikenAshiを使うなら
HeikenAshiの強みは、チャートの強弱を直感的に判断できるということです。通常のチャートであれば、陽線が続く中で陰線が現れると、逆張りショートを入れたくなることもあるでしょう。しかし、HeikenAshiを使えば、そのようなミスをする可能性は減ります。
白色の部分が続いていれば、強い上昇を意味するので、ショート(売り)のエントリーはNG。赤色の部分が続いていれば強い下落なので、ロング(買い)のエントリーはNGという、エントリーする上での1つの基準を作ることができるためです。
但し、HeikenAshiというインジケーターは単独では情報が足りないため、他のインジケーターと組み合わせて、トレードする上での判断基準の1つにするのが無難です。
HeikenAshiに関する動画
youtubeチャンネル でもHeikenAshiに関する動画を公開もしています。
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