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FXや仮想通貨のトレードする上での心構え

トレードする上での心構えのアイキャッチ画像

FXトレードや仮想通貨をやる上で、絶対に忘れてはいけないことがあります。それは、感情的になったり、変な期待を持たないというマインドを持つ必要があるという事です。いくらテクニカル分析ができても、このマインドがないと失敗するため、トレードする上で最も重要なものの1つだと思います。今回は、実際に見てきた実例を踏まえて解説します。

目次

FXや仮想通貨では、ポジションを持つ時にその目的を決める事が大切

保有ポジションの目的を決める画像

(画像1)仮想通貨のイーサリアム(Ethereum)/USD(アメリカドル)のチャート

私の周りには、FXや株はやらないけど、仮想通貨を購入した人が結構います。その人達は、1ETH(イーサリアム)が800円~1,500円の時にたくさん購入しています。画像1で言えば、Aの位置になります。※ちなみに、私も画像1のAの頃ETHを購入しています。

その後、ETHは、みるみるうちに価格が高騰しました。1ETH=30,000円前後で揉み合った頃に、画像1でAの頃にイーサリアムを購入した人達に勧められて、1ETH=25,000円~30,000円程度のレートで、数千万円のイーサリアムを購入した知人もいます。画像1で言えば、Aの位置になります。

ポジションを持つ時に目的を持たないと何が起こるのか

このページでは、話が分かりやすいように、画像1のBでイーサリアムを購入したという前提で話を進めましょう。

当時、彼らの戦略としては、イーサリアムは値上がりするから長期で保有するという類の投資でした。つまり、損切りラインと利益確定ラインは考慮しない投資です。

画像1のBでエントリーした人達は、イーサリアムの急騰と共に、1日何回もスマートフォンのチャートを眺め、一喜一憂していました。本来であれば、2倍くらいになれば良いと思っていた人も、急騰で感覚が麻痺したのでしょう。

2018年初頭になり、チャート上でトレンド転換が起きても、チャートの特性を知らない彼らは単なる押し目だと思い、「まだ上がる、まだ上がる」と言っていました。値上がりを期待して、そのまま保有するという選択肢を取ったのです。そして、最高レートの時の含み益と現状の含み益を比較してしまい、レートが下がっても利益確定をしようとしませんでした。ただ、スマートフォンのチャートを眺める時間は減りました。

2018年4月~5月初めにかけては、イーサリアムの価格の上昇が見られました。彼らの多くは、過去最高値を超えると信じて、またスマートフォンのチャートを見るようになります。

しかし、その後、再び下落。チャート上は、短期足で明らかな下降トレンドにも関わらず、イーサリアムの平均取得単価より少し高いレートになっても、利益確定ができません。当時の過去最高値の時の含み益と比較してしまったためでしょう。

そして、イーサリアムの平均取得単価を割り込むことになります。

イーサリアムの週足チャート画像

(画像2)イーサリアムの週足チャート

その後は、損切りしたくないという心理が働き、損切りできずの放置。スマートフォンのチャートすら見たくなくなるという心理に陥っていました。

結局、手元資金が底をつき、平均取得単価より安いレートで現金化した人達もいました。チャートを見ずに塩漬け状態にして、2020年に平均取得単価を少し超えたレートで利益確定をした人もいました。

投資効率(ROI)という観点から見ると、時間軸まで考慮すると、良い投資結果とは言えません。。

このように、トレード根拠を明白にしてトレードしないと、その時の心理状況でブレが生じ、結果として良い結果が得られなくなると言う教訓ではないかと思います

1回や2回は運良く勝てるかもしれませんが、トレードを繰り返すうちに必ず大きな失敗を伴うと私は思います。上記は仮想通貨の実例ですが、FXでも同じことです。どのレートまで上がれば利益確定をし、どのレートまで下がれば損切りをするという前提で、ポジションを持つのが大切なのです。

「損小利大」の精神でトレードするのが重要

損小利大の精神が重要であることを説明した画像

(図3)BTC(ビットコイン)/USD(アメリカドル)の日足チャート

2017年~2018年にかけて、ビットコインは6,000ドル付近から20,000ドル付近(当時60万円程度から200万円程度)まで、短期間でレートが上がっていきました。

当時、私の地元の足裏マッサージ師が、50万円だか60万円くらいでビットコインに投資したという話をしていました。彼にとって、ビットコインが初めての投資だったようです。私は、100万円は1つのターゲットになっているとアドバイスをした記憶があります。それが画像3のAの時期です。

その後、1BTC=90万円くらいになった頃(画像3のDの時期)に、もう1度、足裏マッサージ店を訪れました。

画像3のAの時期のレートを下回っていなかったので、それなりの利益が出ているだろうと思い、そのマッサージ師に含み益がいくらなのか聞いてみました。すると、そのマッサージ師は、ビットコインで大損したと答えたのです。

詳しく話を聞いてみると、画像3のBの時期に、ビットコインを買ってはすぐに利益確定し、また買ってはすぐに利益確定をするという売買を繰り返していたとのこと。しかし、高値掴みをしてしまい、最終的に画像3のCの時期に損切りしたとのことでした。

それを聞いて、「数千円の利益確定を繰り返して、最後に30~40万円の損切りをしたんだろうなぁ」という描写が頭に浮かびました。

※ちなみに、画像3のEで買いを入れ、Fでも損切りしたそうです。

人間というものは不思議なもので、利益確定をする時は早く利益確定をして楽になりたいと思う心理が働きます。にも関わらず、損切りはいつまでも我慢する傾向にあります。そのため、トレード勝率がいくら高くても、勝った時の利益は少なく、負ける時は大きく負けて、結果として損失を出してしまうのです。。

損切りというのは、金銭的にも精神的にも痛みを伴います。そして、利益確定と言うのは、早くすればするほど、安心できるものです。本来であれば、早く損切りをしてリスクを減らし、利益確定はターゲットを待ってリターンを大きくするべきです。

「損小利大」(損を小さく、利益を大きく)が正解にも関わらず、「損大利小」(損を大きく、利益を小さく)をする人が本当に多いのが問題なのです。これは、いくらトレード勝率を上げても、どこかで必ず負けます。

勝ち続けるためには、「損小利大」というマインドでトレードをしなければいけないと思います。

FXも仮想通貨もポジポジ病にはなってはいけない

FXや仮想通貨でレバレッジをかけたトレードをする際、「ポジポジ病」という言葉を巷ではよく耳にします。ポジポジ病とは、とにかくポジションを持ちたくなる心理状況を意味します。

FXの場合、土曜日・日曜日を除き24時間市場に参加する機会があります。仮想通貨の場合は、365日24時間トレードすることができるため、チャンスは無限にあります。しかしながら、実際にPC画面を前にしてFXや仮想通貨のトレードをすると、時間は無限にあるのに、稼ぎたい気持ちが先行してしまい、機会損失を避けたいという心理が働きます。

つまり、少ないロット数のポジションで良いからエントリーしたくなり、少ない利益でも良いから儲けたいという気持ちが芽生えるのです。

一見すると少ないロット数であれば問題ないように思えるかもしれませんが、ポジポジ病の悪いところは、「損小利大」という大事な概念が崩れてしまう点にあります。

「とりあえずポジションを持ってみるか」という軽い気持ちでポジションを持つため、利益確定ラインが決まっていません。特に小ロットの場合は、損切りラインが決まっていない場合も多いことでしょう。仮に含み損を抱えれば、ポジションの塩漬けが起こることを意味します。

これは、先程説明した教訓に反しているとは思いませんか?

ポジポジ病の問題点

ポジポジ病を発症することにより、結果として証拠金維持率が下がったり、チャンスの時に証拠金不足でポジションが持てなくなる恐れがあります。ポジポジ病が原因で塩漬けにしたポジションを救うために、ナンピンする人もいるかもしれません。

何より、含み損が出ているポジションを持ったままトレードをすると、心理的余裕がなくなるのが大きな問題点です。利益確定ラインより手前で利益確定をしたくなるという弱気な心理状況が生まれます。

百害あって一利なしなので、ポジポジ病にならないように心がけましょう。

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