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FXの時間足は何分足を見るのが正解なのか?

FXの時間足のアイキャッチ画像

チャートは、様々な時間足で表示することができます。一般的には、月足、週足、日足、4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足がよく使われますが、FXトレーダーの中には、8時間足や2時間足を使ってトレードする方もいます。では、何分足を使ってトレードをするのが正解なのでしょうか?このページでは、「どの時間足を使ってFXをするのが正解なのか」について解説します。

目次

「どの時間足を使ってFXをするのが正解なのか?」という疑問を抱く理由

ドル円4時間足のチャート画像

(画像1)ドル円4時間足のチャート画像

画像1は、ドル円4時間足のチャート画像です。ダウ理論を根拠に考えれば、高値も安値も切り上がっているため、上昇トレンド中だと言えます。ここで、画像1の赤色の矢印部分を拡大してみます。

ドル円15分足のチャート画像

(画像2)ドル円15分足のチャート画像

画像2はドル円の15分足のチャート画像です。画像1の赤色の矢印を拡大したチャートになりますが、高値も安値も切り下がっているため、下降トレンド中であることが分かります

画像1、画像2から分かるように、時間足によってトレンド方向が違うため、「結局のところ、どの時間足を使ってFXをするのが正解なのか?」という疑問が生じるのです。

トレードスタイルの違いによるFXのポジション保有期間

トレードスタイルポジション保有期間ファンダメンタルズの影響
長期トレード数ケ月~数年影響あり
スイングトレード数日~3週間程度影響あり
デイトレード数時間考慮しなくて良い
スキャルピング数秒~数分考慮しなくて良い
トレードスタイルの差によるFXのポジション保有期間の一覧表

「どの時間足を使ってFXをするのが正解なのか」を考える前に、「どのトレードスタイルでFXのトレードをしたいか」を考える必要があります。専業FXトレーダーであれば、どのトレードスタイルでも可能でしょう。しかし、普段は会社勤めをしている兼業FXトレーダーの場合、働き方によって、トレードスタイルが限定されるからです。

長期的な目線でトレードしたいのであれば、長期トレードになるでしょう。普段の仕事が忙しくて、土曜日や日曜日しかチャートを見る暇がなければ、スイングトレードになるでしょう。就業時間から就寝時間まで時間に余裕があれば、デイトレードができるでしょう。不定期だけど時々時間が空くのであれば、その時間を使ってスキャルピングができるかもしれません。

ご自身の生活スタイルに合ったトレードスタイルが、何なのかを探るのが重要です。

FXにおける時間足ごとのローソク足が影響を及ぼす期間(目安)

時間足影響を及ぼす期間計算式
月足6年3ケ月75÷12=6.25 (1年は月足12本分)
週足1年半75÷52=1.44 (1年は週足52本分)
日足約3ケ月75÷22=3.40 (1ケ月の平日は日足約22本分)
4時間足2週間半75÷6=12.5 (1日は4時間足6本分)
1時間足約3日75÷24=3.125 (1日は1時間足24本分)
30分足約1日半75÷48=1.56 (1日は30分足48本分)
15分足約18時間75÷96=0.78 (1日は15分足96本分)
5分足約6時間75÷288=0.26 (1日は5分足288本分)
1分足約1時間75÷1440=0.052 (1日は1分足1440本分)
時間足ごとのローソク足が影響を及ぼす期間の一覧表

FXにおける各時間足が、影響を及ぼすことができる期間はこの表の通りです。計算結果の通りに使うのではなく、おおよその期間として使用するようにしてください。

仮想通貨の場合は、土曜日・日曜日もトレードが可能なため、日足が影響を及ぼす期間が少し短くなります。75÷30=2.5(1ケ月の日数は日足約30本分)という計算式で表すことができるため、2ケ月半だと考えた方が良いです。

時間足が影響を及ぼせる期間

時間足がチャートに影響を及ぼすことができる期間は、【対象の時間足×75本】という計算式で算出することができます。この計算式を用いれば、8時間足だろうが、2時間足だろうが、3分足だろうが、期間を計算することが可能です。

75÷3=25(1日は8時間足3本分)なので、8時間足が影響を及ぼせる期間は3週間半。75÷12=6.25(1日は2時間足12本分)なので、2時間足が影響を及ぼせる期間は約1週間。75÷480=0.156(1日は3分足480本分)なので、3分足が影響を及ぼせる期間は約4時間だと考えることができます。

FXのトレードスタイルによる見るべき時間足

トレードスタイルによって、参考にする時間足は異なります。以下の通り、まとめました。

長期トレードで見るべき時間足

トレードスタイルポジション保有期間おおまかな判断エントリー判断
長期トレード数ケ月~数年間月足、週足日足
長期トレードの時に見るべき時間足

長期トレードは、何年間もポジションを保有するトレード方法です。FXの場合は、プラスのスワップポイントが得られる通過ペアでない限り、難しいトレードスタイルになります。当然、長期間なので判断基準は月足か週足。日足を使ってエントリータイミングの調整を行います。

スイングトレードで見るべき時間足

トレードスタイルポジション保有期間おおまかな判断エントリー判断
スイングトレード数日~3週間程度日足、4時間足1時間足
スイングトレードの時に見るべき時間足

スイングトレードは、トレンドの方向を日足で見て、2週間半程度の値動きを4時間足を使って予測します。エントリーのタイミングの微調整を1時間足を使って行います。

従って、スイングトレードの時に見るべき時間足は、日足、4時間足、1時間足で良い結論になります

FXのデイトレード(デイトレ)で見るべき時間足

トレードスタイルポジション保有期間おおまかな判断エントリー判断
デイトレード(デイトレ)数時間4時間足、1時間足15分足、5分足
デイトレードの時に見るべき時間足

デイトレードは、2~3週間のトレンドの方向を4時間足で見て、直近3日程度の値動きを1時間足で見て、おおまかな流れを把握します。デイトレードはポジションをその日のうちに決済するのが基本なので、影響を及ぼす期間が1日以内の15分足や5分足を見て、エントリーの判断をします。

従って、デイトレード(デイトレ)の時に見るべき時間足は、4時間足、1分足、15分足、5分足が基本で、好みで30分足でも良いという結論になります

FXのスキャルピングで見るべき時間足

トレードスタイルポジション保有期間おおまかな判断エントリー判断
スキャルピング数秒間~数分間1時間足、15分足1分足
スキャルピングの時に見るべき時間足

スキャルピングはポジション保有期間がとても短く、テクニカル分析ではなく、プライスアクションを見てトレードをするのが基本です。つまり、Metatrade4(MT4)やMetatrade5(MT5)などのFX取引プラットフォーム上で、一番短い時間足のチャートである、1分足を見てエントリー判断を行います。

ただし、その日の値動きが上昇傾向なのか下落傾向なのかは把握しておく必要があるため、1時間足や15分足を使って、ロング(買い)を入れるべきなのか、ショート(売り)を入れるべきなのか、を判断します。

従って、スキャルピングの時に見るべき時間足は、1時間足、15分足、1分足が基本で、好みで30分足や5分足でも良いという結論になります。

「FXで、どの時間足が最強なのか?」という議論について

FXトレーダーの中には、「どの時間足が最強なのか?」という議論があります。結論から言えば、トレードスタイルによって見るべき時間足が違うので、時間足に最強という概念はありません。時間足における基本的な考え方は、以下の通りです。

自分のトレードスタイルに合った時間足を見る。

トレードスタイルに合った時間足で、トレンドの方向を確認する。

上位足のトレンドの方向を前提とし、下位の時間足を見てエントリー判断をする。

例えば、上位足が上昇トレンド中に、下位の時間足で下落から上昇へのトレンド転換が発生(例:リバースヘッド&ショルダー)したら、ロング(買い)のエントリーがしやすくなります。

4時間足はFXにおいて、スイングトレードでもデイトレでも使うから重要

長期トレードやスキャルピングは、通常のFXトレードとは少し属性が異なります。長期トレードの場合は、スワップポイントが重要な要素になり、スキャルピングはプライスアクションが重要な要素になるため、トレードのジャンルが異なります。

従って、スイングトレードとデイトレードに焦点を絞って考えると、どちらのトレードスタイルにも合った時間足は、4時間足であることが分かります。なので、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などを考慮してトレードするのであれば、4時間足は重要視した方が良いと言えるでしょう。

「FXの時間足は何分足を見るのが正解なのか?」に関する動画

【FX】何分足を見るのが正解なの?(判断基準になる一覧表で解説)

youtubeチャンネル でもチャートパターンに関する動画を公開もしています。

この動画は、渋沢諭吉のFXノートのYasuが担当した動画です。

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